2019.3.15

がん患者さんとのコミュニケーション

マンガで学ぶ!がん患者さんとのコミュニケーション
第3回「副作用によりアドヒアランスが低下した患者さん」

企画・監修:東京医科大学病院 薬剤部 東 加奈子 先生

第3回では、抗がん薬治療中の乳がん患者Cさんを模擬患者さんとして、「副作用によりアドヒアランスが低下した患者さん」とのコミュニケーション事例をご紹介します。

薬剤師 かおり(28歳)

O型。大学を卒業後、病院勤務となる。
北欧雑貨とカメラが趣味。とても優しく気が利いて皆から好かれている。外見はかわいい女子だが中身は男前な一面もある。上司のアドバイスを素直に聴くことができ、頑張り屋さん。

医師 健(42歳)

A型。大学病院勤務医。チーム医療を大切に考えている医師。薬剤のことは薬剤師が一番わかっている・わかっていてほしいと考えており、患者さんの意思決定に薬剤師が積極的に関わってほしいと思っている。薬剤のことで困ったことがあったら薬剤師にすぐに相談する。

患者 Cさん(60歳代女性)

2年前、右乳房に痛みと腫瘤を自覚し、近医受診。精査の結果、下記診断となる。加療目的のため当院乳腺科を紹介受診。当院乳腺科にて右乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検施行。術後療法にて放射線療法とアロマターゼ阻害薬による治療が開始されている。

右乳癌術後
ER(+), PgR(+), Her2 score 0, Ki67 約10%
T2N0M0 = stageIIA
内服薬:アロマターゼ阻害薬、活性型ビタミンD3製剤
家族構成:夫(就労あり)、長男(就労あり)、嫁(就労あり)、孫(6歳、男)と5人暮らし
合併症:4年前 高血圧(経過観察)
アレルギー:花粉症
喫煙歴:(−)
飲酒歴:機会飲酒

次に患者さんに話す内容をお選びください

※本コンテンツは患者さんとの円滑なコミュニケーションに向けたヒントを提供するものであり、特定の製品や治療法を推奨するものではありません。

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