治療中に気をつけたい副作用

治療中に気をつけたい副作用

イブトロジーによる治療中は、以下の副作用があらわれることがあります。
治療中になにか異常を感じたときは、遠慮せずに医師、薬剤師、看護師などの医療スタッフにお伝えください。
このページで紹介している副作用は、すべてではございません。
その他の副作用や気になる症状があらわれた場合は、医師、薬剤師、看護師などの医療スタッフにご連絡ください。

注意が必要な副作用

よくみられる副作用

その他のよくみられる副作用

  • 便秘
  • 腹痛
  • 食欲減退
  • 高コレステロール血症
  • 高尿酸血症
  • 高トリグリセリド血症
  • 末梢性ニューロパチー
  • 味覚異常
  • 発疹
  • 好中球数減少
  • 白血球数減少
  • 血中クレアチニン増加
  • 蛋白尿
  • 疲労
  • アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)増加
  • アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)増加  
  • 血中ビリルビン増加
  • γ-グルタミルトランスフェラーゼ(γ-GTP)上昇
  • 血中クレアチンホスホキナーゼ(CPK)増加

肝不全、肝機能障害

イブトロジーの代謝(体内で起こる化学反応)は肝臓で行われるため、肝臓の機能が低下することがあります。
自覚症状が出にくいので、指定された検査は必ず受けてください。
また、ご自身が受けた検査結果を医師に聞いて、肝臓の状態を知っておきましょう。
肝機能障害と気づかずに服用し続けた場合、肝不全になる可能性があります。

おもな症状

  • 1

    体がだるい(倦怠感)

  • 2

    食欲不振

  • 3

    発熱

  • 4

    皮膚や目の白い部分(強膜)が黄色くなる(黄疸)

  • 5

    皮膚が赤くなる(発疹)

  • 6

    吐き気、おう吐

  • 7

    かゆみ

予防・対策のポイント

アルコールの摂取は肝臓に負担をかけるため、なるべく控えるよう心がけましょう。

間質性肺疾患

酸素と二酸化炭素の交換を行う組織(肺胞)に炎症が起こり、体の中にうまく酸素が取り込めなくなる場合があります。この副作用は早期に発見し、治療を受けることが大切です。
進行すると命にかかわることもあります。

おもな症状

  • 1

    息切れ

  • 2

    痰の出ない咳(から咳)

  • 3

    発熱

  • 4

    呼吸が苦しい

すぐ連絡

初期症状(息切れ、から咳、発熱)があらわれた場合は、医師、薬剤師、看護師などの医療スタッフにご連絡ください。

QT間隔延長

心臓を動かす電気信号に異常があらわれ、心臓の拍動リズムが不安定(不整脈)になる場合があります。

おもな症状

  • 1

    めまい

  • 2

    心臓のどきどき(動悸)

  • 3

    気を失う

予防・対策のポイント

  • イブトロジーによって意識を失ったり、けいれんのような副作用が起こる可能性があることをあらかじめご家族などに知らせておきましょう。
  • 体温、血圧、脈拍、体重は毎日はかるように心がけましょう。
    治療ダイアリーをご活用ください。

下痢

おもな症状

  • 1

    便が泥状、もしくは完全に水のような状態になる

  • 2

    便意を感じるものの、トイレまで我慢できずに便を漏らしてしまう、または排便しようとしても便が出ない

  • 3

    差し込むような激しい腹痛がある

  • 4

    トイレから離れられないほど頻回に下痢をする

  • 5

    便に粘液状のもの、または血液が混じっている

予防・対策のポイント

  • 乳製品はとり過ぎないよう工夫し、辛いものやアルコールはなるべく控えるようにしましょう。また、一度の食事量を少なめにしましょう。
  • 脱水を避けるため、スポーツドリンクやスープなどで水分補給しましょう。
  • 下痢があらわれた時期や症状などを確認し、記録しましょう。
    治療ダイアリーをご活用ください。

吐き気、おう吐

吐き気やおう吐が起こることがあります。
また、出現する時期や続く期間には個人差があります。

おもな症状

  • 1

    ムカムカ感がある(悪心)

  • 2

    おう吐する

予防・対策のポイント

  • 部屋ににおいがこもっているときには、窓を開けて空気を入れ替えましょう。
  • 口内を清潔に保ちましょう。
  • なるべく消化のよい食べ物を選び、少量ずつ小分けにして食べるよう心がけましょう。
  • ゆったりとした服装をするよう心がけましょう。
  • ご自身の状態を正しく伝えられるよう記録しておきましょう。
    治療ダイアリーをご活用ください。

貧血

おもな症状

  • 1

    立ちくらみ、めまい、ふらつき

  • 2

    動悸、息切れ

  • 3

    頭痛

  • 4

    胸の痛み

  • 5

    疲労感

  • 6

    顔色が悪くなる(顔面蒼白)

予防・対策のポイント

  • 偏食は避け、バランスの取れた食事をとりましょう。また、タンパク質や鉄分の多い食事を心がけましょう。
  • 疲れが出たときはこまめに休息を取りましょう。
  • ふらつきやめまい、意識が遠のくような感覚があるときには、すぐにその場にしゃがみ、落ち着くまで様子をみましょう。

めまい

おもな症状

  • 1

    体がふわふわ浮く・ゆらゆら揺れるように感じる

  • 2

    周囲や自身がぐるぐる回るように感じる

  • 3

    立ちくらみ、ふらつき

予防・対策のポイント

  • めまいを感じたらすぐにその場にしゃがみ、落ち着くまで様子をみましょう。

代謝

体内で起こる、薬の成分を分解したり排出したりする化学反応のことです。