現場で役立つバイオシミラーの基本
マンガで学ぶ!
バイオシミラー
の服薬指導
SCENE 03
公費負担もあり現状維持を
希望している患者さんへの服薬指導の方法
公費負担があり、バイオシミラーへの切り替えにメリットを感じにくい患者さんへの服薬指導と、
医療機関へ情報共有する際のポイントを解説します。
2026年9月更新
登場人物紹介
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佐藤 (保険薬局薬剤師)
穏やかで聞き上手。患者さんの言葉の裏にある「不安」を察するのが得意。
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川島 (新任薬剤師)
佐藤と同じ保険薬局で働く薬剤師。しっかりもので、責任感が強い。患者さん⼀⼈ひとりに寄り添った、服薬指導を⾏う佐藤を尊敬している。
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⼩川さん (患者)
潰瘍性⼤腸炎で通院中。今後の選択肢としてバイオシミラーを提案されたが、公費負担を受けており、⾃⼰負担額があまり変わらないため、切り替えに対しあまりメリットを感じていない。
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桜井 (医師)
⼩川さんの主治医。患者さんの不安や疑問に対し、常に患者さんに寄り添った丁寧な診察を⼼がけている。
監修者情報 /SUPERVISOR
中村 健志先生
島根大学医学部附属病院 薬剤部
博士(医学)/薬物療法専門薬剤師/栄養治療専門療法士(摂食嚥下専門療法士)
福山大学薬学部薬学科を卒業後、島根大学医学部附属病院薬剤部へ入局。2021年に博士(医学)を取得。
炎症性腸疾患(IBD)領域を専門分野の一つとし、IBDセンターにおいて薬剤師外来、服薬指導、生物学的製剤の導入支援、医師との職種間連携、患者指導体制の整備に取り組んでいる。
IBD領域における薬剤師の関わり、生物学的製剤の適正使用、病薬連携に関する学会発表・講演・執筆活動も行い、臨床実践と研究・教育活動を通じてIBD患者支援の質向上に取り組んでいる。
解説
公費負担制度を利用している患者さんは自己負担額が変わらないため、現状維持を希望することが多くあります。
切り替えを一方的に勧めるのではなく、まずその気持ちを受け止めたうえで、バイオシミラーが先行品と同等の品質・有効性・安全性を持つこと、また医療制度全体の費用負担を抑え、大切な公費制度の維持につながることを丁寧に伝えましょう。
その場で結論を求めず、資料提供や主治医への相談を促すとともに、患者さんの思いを医療機関と共有することが重要です。切り替え後も継続的にフォローし、安心して治療が続けられるよう支援しましょう。